お盆の知識(3)送り盆

2014年7月16日|[お盆の知識1〜5, 新着ニュース]

送り火や精霊流しでご先祖の霊を送る

 

|送り火と白い提灯|1

お盆の明けには、お盆の間我が家にお迎えした先祖の霊を再びあの世へ送り出すための行事が行われます。
各家庭では、お盆最終日の夕方に門口で『送り火』をたきます。これは、あの世へ送る道しるべの意味があります。先祖の霊が無事にあの世へ戻れるようにと六地蔵に送りだんごを供える習わしもあります。
亡くなってはじめてのお盆『新盆』では、盛大に供養を行いますが、盆提灯にも特別に白い提灯を用いる習わしがあります。白い提灯は新盆にしか用いないので、使用後は送り火で燃やしたり菩薩寺に納めたりします。

 

|精霊流し|

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先祖の霊を川や海に送り流す行事で、地方によっては送りだんごやお供え物を真菰(まこも)のゴザにくるんだり、小さな船に乗せて川や海に流す『精霊流し』や華やかな灯籠をつくって流す『灯籠流し』『魂送り』が行われることもあります。
最近では、川や海に流すことが禁じられているところが多いので、仏壇や精霊棚のお飾りやお供え物は、まとめて菩提寺に納めたり、送り火の時に燃やすのが一般的です。

 

【お願い】お盆のお供え物、お飾り等については、できるだけ各家庭にて燃えるものは燃やしていただき、燃えないものは庭の植木の根本に埋めてください。お庭のないご家庭では、燃えるもの燃えないものに分別し、塩で清めてから指定の日にお出しください。

 

●次回へつづく→お盆の知識(4)お盆の豆知識

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