お盆の知識(4)お盆の豆知識

2014年8月4日|[お盆の知識1〜5, 新着ニュース]

◎浄土真宗ではお盆の考え方が違う2

浄土真宗の教えでは、亡くなった人は皆、阿弥陀如来の功徳によって、極楽浄土に生まれかわっているとされています。
このため、お盆も先祖の霊がこの世を懐かしがって、あの世から帰ってくるとか、この世の人の善行や施物を死者に回向し、供養しなければ死者は往生できないという考え方をしません。
したがって、家庭では他宗のように先祖を迎えるための精霊棚はつくりません。ただし、僧侶を呼んで棚経をあげてもらうことはあります。これは、先祖に対する感謝の法要という意味になります。
もちろん、地方やご家庭によって他宗と同じようにお供えすることもあります。

 

 

◎盆踊りの起源は空也上人だった!?8

徳島の『阿波踊り』、秋田の『西馬音内盆踊り』、岐阜の『郡上踊り』など、全国的に知られる祭りから、町内会の夏祭りまで、盆踊りはお盆の行事で最も広く親しまれているものといえます。
元来、死者の霊を迎えて慰めるための踊りで、その起源は、平安時代中期に庶民に浄土教を広めた空也上人がはじめた『踊念仏(踊躍念仏=ゆうやくねんぶつ)』にさかのぼるとといわれます。その後、鎌倉時代に一遍上人の念仏踊りに引き継がれ、時宗とともに全国に広まったとされています。
室町時代に入ると、鉦や太鼓をたたきながら念仏を唱えて踊るようになり、時代とともにさまざまな趣向が取り入れられて風流な色彩を強めていきます。江戸時代には、民謡なども加わって娯楽的な行事として根をおろしてきました。

 

●次回へつづく→お盆の知識(5)お寺さんの盆行事

ページ上部へ