池上 彰 と考える、仏教って 何ですか?

2015年5月29日|[ブログ, 新着ニュース]

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世界宗教地図を描くと、日本は「仏教」の範囲に入ります。
仏教徒の国だというのですが、どれだけの人が自覚を抱いているでしょうか・・・

池上氏はこれまで世界各地を取材で飛び回り、さまざまな紛争地帯を見てきました。
同じ「神」の名の下で、殺し合う悲惨な現場も・・・
そもそも、日本人が信じる「仏教」とは、どんな教えなのか・・・
そんな、基礎・基本からみつめ直したのがこの本です。

 

第一章は、仏教の誕生、日本への伝来から、葬式や戒名の意味、新興宗教まで。
仏教にまつわる基本や疑問をわかりやすく解説しています。
第二章は、大変興味深いチベット仏教の高僧、タムトク・リンポチェに聞くと、
ダイライ・ラマ法王との対談です。
仏教の奥深さや現
代の日本人にとって必要な精神的価値をあらためて感じさせる対談でした。
第三章は、仏教で人は救われるの?では、
仏教を知ることは己を知ること、そして、日本を知ることです・・・
最後に池上氏はそんなメッセージを込めています。

著者:池上 彰
発行:飛鳥新社

池上彰(いけがみあきら)
1950年8月9日長野県に生まれる。
慶応義塾大学卒業後、73年に日本放送協会(NHK)に記者として入局。
報道局社会部記者などを経て、2005年に退職後、独立。
著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、
『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)など多数。

終活なんておやめなさい

2014年10月6日|[ブログ, 新着ニュース]

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◎遺言は一切残すな
◎葬儀は思案無用
◎お墓はなくてもいい
◎孤独死なんておそれなくていい・・・

 

少々過激なキャチコピーが気になる本があります。
青春出版社から発売された「終活なんておやめなさい」です。
著者は、ひろさちや氏。
仏教専門家は巻頭でこう記しています。

 

>いま、世間では、「終活」という名の死の準備がすすめられています。
>それは、死後の心配ばかりをしているのです。
>死後のことばかり考えて、いま現実をないがしろにしています。
>馬鹿らしいと思いませんか?!

著者は、77歳になり「死」を身近に感じるようになったそうです
常に、お釈迦様の教えを基本に生きて来たことから、
死後について、その教えにふれています。

—死後についてはいっさい考えるな—

・・・なのだそうです。

そうは言っても、凡人であれば
極楽や地獄といった死後の世界を想像してしまいます。

しかしそれは、便宜的な方便の教えであり、
死後の世界についていっさい考えない訓練が必要だというのです。
だから、自分の死んだ後のことはいっさい考えず、
いまここで生きている、その「生」をしっかりと生きる。
それが、お釈迦様の教えだと言うのです・・・。
確かに、
「迷惑かけたくない」
「立派な人だったと思われたい」と考えたとたん
実は欲が出てしまうのが人間です。

大切なことは、
遺産相続や遺言や戒名など、死後の自分にまで欲張らずに、
いま、家族と一緒に楽しい時間を過ごすこと。
いま、「ありがとう」の感謝の気持ちを
生きているうちに伝えることが重要なのではないか・・・

やみくもに「終活」を否定するのではなく、
「死」と真に向き合うと感じる「生」だからやるべきこと、
新しい「死」への心構えを教えてくれる一冊でした。

 

終活なんておやめなさい
著者:ひろさちや
発行:青春出版社
定価:本体920円+税

ひろさちやプロフィール

1936年生まれ。
1960年東京大学文学部印度哲学科卒。
1965年東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専門課程博士後期課程修了。
気象大学校講師、気象大学校教授。
1985年気象大学校退職。
大正大学客員教授。自称、仏教原理主義者。

著書(500点以上)
* 釈迦と十大弟子(法藏館)
* 個人主義仏教のすすめ(世界聖典刊行協会)
* 死の世界・死後の世界(池田書店)
* お経の世界(中山書房仏書林)
* 仏教入門(池田書店、1987年)
* 「まんだら人生 上・下」(新潮文庫)
* 「ひろさちやの般若心経88講」(新潮社)
* 「仏教の歴史」(全10巻=春秋社)
* 「愛の研究」(新潮社)
* 「ポケット般若心経」(講談社)
* お釈迦さまが説いた、「おかね」って何だ?!(毎日新聞社)
* 終活なんておやめなさい(青春出版社)

日本の新宗教入門・一個人別冊

2014年4月8日|[ブログ]

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少し前に書店で購入した雑誌「一個人」の別冊が
面白い特集をしていたのでご紹介します。

幕末から明治期に産声をあげて、戦前・戦後からオイルショック以降も
更に成長し続けている新宗教の特集です。
現在、日本の10人に1人が新宗教信者といわれる新宗教とは
これまでの伝統宗教と何が違うのでしょうか?
信仰を広める活動はもちろん、教育、文化事業、ボランティアなど、
社会のさまざまな面で積極的な活動を行っている
各宗教団体の影響力は大きいといいます。
知っているようで知らない新宗教の基本の「き」から
各宗教団体の教えや歴史が詳しく書かれています。
現代日本の生きた宗教をたどってみるのはいかがでしょうか。
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ベストムックシリーズ 37
一個人別冊『日本の新宗教入門』
2014年2月12日発売 定価:680円

http://www.kk-bestsellers.com/magazine/mook68051/index37.htm

日立さくらまつり(第52回|2014)

2014年4月7日|[ブログ]

4月1日から始まった「日立さくらまつり」は
この週末、大勢の花見客で賑わいました。
「日立風流物」をはじめ、ささら、日立太古連盟、
ひたち舞祭、みこしパレード、第14回日立さくらロードレースなど、
盛りだくさんのイベントが行われ、開花の喜びを共有しました。

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ユネスコの無形文化遺産で、
国指定の重要有形・無形民俗文化財の「日立風流物」は、
徳川光圀公の命により神峰神社が三つの村の鎮守となったとき、
氏子たちが造った山車を祭礼に繰り出したのがはじまりと言われています。
高さ15mもの壮大な山車は五段の屋形が開閉し、
人形芝居が演じられる珍しいものです。
からくり人形が変身する「早帰り」や弓矢が放たれるなど、
伝統の技で観客を魅了しました。

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4月13日(日)は、「ひたち風土’S IN さくらまつり」(グルメイベント)も開催さます。
夜のライトアップも圧巻の「日立のさくらまつり」は、4月20日までです。

◎日立市観光物産協会 http://www.kankou-hitachi.jp

歴史のガイドブック〜邪馬台国は大和国:菊地昌美 著〜

2014年2月17日|[ブログ]

歴史には国の内外を問わず様々な解釈があります。
歴史書はさまざまな記録に基づいた研究者の成果でなくてはなりませんが、
時の権力よってねじ曲げられ、編纂されることもあったといわれます・・・。
誰かの手によって書かれたさまざまな記録から
真実を解き明かすことは大変難しいことと思います。
だからこそ、歴史は興味を誘い、真実を追い求める方々がいるのでしょう。

我々庶民にとって、歴史書はひとつのガイドブックであり、
いろいろな説で歴史の旅ができることは楽しみでもあります。
そんな歴史のガイドブックとしてご紹介したいのは、
邪馬台国について長年にわたって研究している菊地昌美氏の書籍です。
もうひとつの道で、邪馬台国への旅に出てみるのも良いかもしれません。

 

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以下、本書巻末より引用

邪馬台国は大和にあった

邪馬台国はどこにあったのか。
だれもが、一度は興味を持つであろう太古のロマンに秘められた女王の国・邪馬台国。
畿内説・九州説…ついには会津説も生まれた所在地の謎。
幾十年、その謎を研究し続けた著者によって、新しい発見がなされた。
『魏志倭人伝』『魏志韓伝』『宋書倭国伝』などの史料を比較し、史書編者の過ちを訂正しながら、所在地を探る。
丹念な史料読解に加え、当時の倭国情勢までも考察した本書。渾身の作である。

 

書 名:邪馬台国は大和国
著 者:菊 地 昌 美
発行所:歴史春秋出版株式会社 〒968-0842 福島県会津若松市門田町中野
印刷所:北日本印刷株式会社

 

【著者略歴】
1966年 東北大学教育学部卒業
1966年 岩手県立軽米高等学校勤務(主に日本史担当)
1968年 福島県立南会津高等学校勤務
1974年 福島県立郡山工業高等学校勤務
1977年 福島県立須賀川高等学校勤務
1983年 福島県立安積高等学校勤務
1993年 福島県立須賀川女子高等学校勤務
1998年 福島県立郡山高等学校勤務(福島県立安積高等学校兼務)
1999年 福島県立郡山高等学校

 

【著者作品】

○総ふりがななぜなぜ日本史(歴史春秋出版)
○総ふりがななぜなぜ日本史 番外編
隠された日本史〜歴史の裏側14話〜(歴史春秋出版)

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